よくリストラと言う言葉を聞くケースが多いですが、これが夢に乗り始めたのは不動産バブルが崩壊した1990年以降です。
それまでよほどのことがない限り会社は人を切る事はありませんでした。
それ故派遣の制度と言うのもなかったわけです。
会社は、状態が悪くなると人を切っていくしか悪ありません。
例えば、今まで利益が出ていたのに何かが機械となって急に赤字になるようなことがあります。
赤字になった場合には、非常に問題があると言えるでしょう。
そして、そのままの状態が続けば会社が倒産してしまう危険性もあるわけです。
そこでこのような状態に陥った場合には、基本的に会社として人間を切っていくしかありません。
会社にとって最大の経費が人件費
何故かと言えば、会社にとってはできるだけ経費を減らして赤字を減らさなければいけないわけですが、最大の経費と言えるのが人件費だからです。
つまり自動車を維持することや、会社の光熱費あるいは賃料よりもさらに大きな経費が人件費になるわけです。
保険等にも加入している社員あれば当然ですが、毎月数十万円のお金を払わなければいけません。
それが10人いるとすれば、1ヵ月で5,000,000円から10,000,000円位払うようなケースもあるかもしれません。
このように考えると、人間が非常に大きな形になっていると言うのは間違いないところかもしれないです。
この場合整理解雇と言う形で人を辞めさせるようなことが考えられます。
会社としても存続するためにはやむを得ないことですので、誰を切っていくかと言う部分が問題になるでしょう。
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誰を解雇するか?
これは会社経営者から考えればわかりやすいですが、切るタイプはおおよそ何種類かに分かれます。
1つは、営業成績等が上がっていない人です。
つまり、お荷物と呼ばれる人が必ず会社にはいるわけです。
どのような会社であっても、優秀な社員が2割位で、残りの8割はたいした働きをしていません。
例えば、同じ結果を出すのに1時間で出せる人もいれば2時間で出せる人もいます。
それだけの違いならば良いですが、方や全然結果が出せないような人もいるかもしれません。
このような場合、その人を聞かなければいけないため、まず成績の悪いものから切っていく流れです。
優秀な人ほど辞めて行能力がない人ほど残っていく
ちなみに、自主退職を流す場合は全く逆の現象が起こると言われています。
どのような意味かと言えば、優秀な人ほど辞めて行能力がない人ほど残っていくことを意味しています。
なぜそのような逆の現象が起こるかと言えば、優秀な人が他の会社に行ってもやっていくことができるからです。
一方で優秀でないお荷物な人は、他の会社に行ってもやっていくことができないため、そこに残ろうとする傾向があります。
もちろんそれだけが全てではありませんが、概ねそのような傾向は昔からあると言われていることです。
つまり、会社にしがみつかなければいけないような人と言うのは、非常に弱者であり、外に行っても通用しないケースが多いと言えるかもしれないです。
派遣社員なら簡単に首を切れる
ただ、従業員を解雇するといっても簡単に解雇できるわけではありません。
実はそのための条件があり、いくつかの条件を満たして初めてできるわけです。
そうすると、会社としても条件を満たさない人ばかりの場合には、左の首を切ることもできなくなってしまうでしょう。
確かに従業員といっても生活がかかっていますので、そう簡単に首を切るわけにはいきません。
そこでできたのが、派遣社員と言う仕組みになります。
現在でも派遣社員はいますが、社員とは異なりあくまでその会社で派遣をしているわけではなく、他の派遣会社から人を雇うことができるわけです。
つまり、自分の会社ではとっていないため必要なくなったら簡単に首を切ることができる仕組みです。
機密に言えば、首を切ると言うのはできませんが直接契約をしているわけではないので、できるとしても派遣契約を止めることです。
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3年以上勤務した派遣にはその会社の従業員として働く権利ができる
つまりその派遣会社に申し出て、今まで田中さんを派遣させてもらっていたけども、田中さんは次回から入りませんと一言述べれば、派遣会社の方を承諾してくれます。
もちろんその従業員のために、できれば数ヶ月前から告知をしておいた方が良いでしょう。
このように、人が増えてしまい赤字になったため人を減らしたいとすればこのような派遣の仕組みが非常に便利です。
ただこのような仕組みは会社の都合で行われており、その本人としてはあまり良い思いをしないでしょう。
それが一時期問題になり、最近は3年以上勤務した派遣には、自動的にその会社の従業員として働く権利ができています。
これにより、派遣会社を救われるだけでなく、登録していた人が救われやすくなったと言っても良いかもしれません。
まとめ
後は、会社をどのように経営していくかですが、これに関しては先をしっかり読んでいくしかありません。
この先を読むと言う行為が非常に難しく、誰でも簡単にできるものでは無いわけです。
ですが、会社の社長である以上確実にそれは求められるわけです。
多少読み違えたとしても大きく失敗しなければ、再起不能にはならないでしょう。